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2004.11.23.(火)

ホテルサンルート五反田 Twin Room
Hotel Sunroute Gotanda
哀-3 無愛想なおっさん
竹の写真を収めた額が室内に潤いを感じさせる
全国にビジネスホテルを展開するサンルートチェーンは、モダンテイストの新規ホテルをオープンしたり、既存のホテルを改装してグレードアップを図るなど、徐々にではあるがチェーンそのもののイメージを変えつつある。今回利用した五反田は、かつてはセンターホテル五反田として営業していたホテルを全面的に改装したもので、チェーンの中では最も新しいホテルのひとつだ。落ち着いた都会的なデザインを施し、シティホテルに迫る客室設備を標榜しているが、やはりビジネスホテルが基本になっているので、あまり多くは期待できない。

五反田駅から徒歩3分とアクセスには恵まれているが、駅前のロータリーを横切るには、歩道橋を越えるか、はるばる遠回りして横断歩道を渡るかしなくてはならず、大きな荷物を持っている場合には少々不便な印象もある。また、周辺環境は下品で、夕方以降にホテルに向かう場合は、途中で何人もの客引きをあしらわなくてはならない。ホテルは表通りではなく、裏路地風の通りに面しており、規模も小さいので見過ごさないよう注意が必要だ。

ホテルエントランス脇にはバー&グリルを併設しており、ビストロ風のメニューを掲げているものの、周辺環境にそぐわないのか、ついぞゲストがいるのを見ることはなかった。フロント周辺は明るく、小さなカウンター前にはソファセットも用意されている。パブリックスペース用のトイレもなかなかユニークなデザインで凝ってる。チェックイン時のフロントの対応は明るくて好印象だった。

客室階へは2基のエレベータが通じている。外からでは一見わからなかったが、このホテルは二棟の建物が合体しているらしい。改めて外から見上げると、確かに継ぎ目があることがわかった。フロアの客室配置は複雑で、それぞれの客室の広さや形が微妙に異なっており、同じカテゴリーでも室内のレイアウトには違いがあるようだ。

今回利用したツインルームは、正面玄関側の通りに面しており、比較的オーソドックスなレイアウトの客室だった。室内は狭いが、ベッド幅は120センチを確保し、クッションを添えた雰囲気のあるベッドメイキングをしている。ビジネスホテルにしては寝心地もまあまあだが、換気扇の音がうるさく、夜は特に気になった。ベッドと窓の間にはL字状の背もたれのソファが置かれているが、あまりに両端をぴっちりと挟まれて窮屈。全体の質感は高くないが、色使いがうまく、引き締まって見える。

クローゼットは非常に細く、数着掛けるのが限度。バゲージ台や引き出しはなく、収納には不便する。デスクは曲線を描き、割としっかりしたイスを添えている。テレビの機能を併せ持つパソコンでは、インターネットも自由に利用できて便利だった。冷蔵庫には数種類の飲み物を備え、料金も手頃だ。バスルームもコンパクトだが清潔感はある。バスタブは140センチとやや小さく、薄いシャワーカーテンがヒラヒラべったり体にまとわりついて気持ち悪い。アメニティは必要最低限だが、タオルは3サイズ揃っている。

チェックアウト時、フロントにはおじさんの係が一人きりだった。無愛想に手続きをし、「はい、領収書ね。」と手渡すだけで、「ありがとうございました」すら言わない。文句を言ってやりたかったが、新幹線の時間があったので、後味の悪いままホテルを後にした。出発時の印象は、そのホテルの全体印象になってしまうものだ。今では五反田と聞いただけで、無愛想なおっさんを想像してしまう。

120センチ幅ベッドを入れたツインルーム ダークブラウンのデスク周辺

窮屈な場所に置かれたソファ ユニットバス

エレベータホール フロント前のソファセット

[ホテルサンルート五反田]

Y.K.