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2004.10.18.(月)

ホテル日航ベイサイド大阪 Superior Twin
Hotel Nikko Bayside Osaka
楽-2 日常使いのホテル
ガラスの階段
ユニバーサルスタジオジャパンの周辺には、カジュアルなホテルが何軒かあるが、ホテル日航ベイサイド大阪は、エレガントなデザインも取り入れたちょっと大人向きの設えで、周辺のカラフルな雰囲気とは一線を画している。宿泊だけでなくウェディングやレストラン、展望天然温泉など、多彩な設備で集客を狙うシティリゾートホテルだ。大阪駅から直通電車で10分、駅前に立地する軽快なフットワークで、テーマパークへの拠点としてだけでなく、関西観光やビジネスユースも意識しているようだ。

実際、今回はビジネスでの大阪ステイにこのホテルをチョイスしてみた。仕事を終えてホテルに着いたのは23時過ぎ。ロビーはひっそりとしていた。チェックインはスムーズに済み、広い部屋にアップグレードをしてくれた。

37平米のツインルームは、12時間の滞在にはもったいないほど広く感じられた。幅が広く取られているので、ベッドとデスクの間にゆったりとした空間を生み出している。窓際に置かれたアームチェアやコーヒーテーブルは比較的小さめな造りで、デスクやテレビ台もこの客室に据えるにしてはコンパクトだ。

バスルームはアウトベイシンで、バスタブ脇には広い洗い場を設けて、トイレは独立させた。ファブリックも家具もアメニティも贅沢なものは一切ないが、今風にセンスよくまとめたという印象。質感の低さは否めないが、手ごろなプラン料金と、機能的で使いやすい設備は魅力だった。梅田周辺なら、同じ料金で泊まれるのは、息が詰まるようなシングルルームになってしまう。JRで10分ほど足を延ばしてゆとりを手に入れるのも悪くない。

さらに高層階には、スタービューフロアとして同じ広さだが内装がグレードアップするデラックスツインや、バスタブから外が眺められるジュニアスイートなどがある。31階には天然温泉を利用したスパ「コクーン」があり、景色を眺めながらゆったりと入浴することができる。

パブリックフロアはスッキリとしたデザインだが、立派なソファやドレスの裾を思わせる光るガラスの階段など、目を引くポイントをしっかりと押さえている。最近の新しい日航ホテルは、カジュアルな中にも、さりげなく自慢のアイテムをちりばめるという日常生活的手法が得意だ。いつものデートや、ちょっと気分転換にホテルステイといった日常使いに重宝。ファミレスならぬファミホテ全盛なんて時代がもうすぐやってくるのかもしれない。

37平米のツイン ナイトテーブルは小さい

クローゼットとテレビ台 デスク

ベイシン 洗い場付きバスタブ

フロントカウンター ガラス階段の裾はドレスのように広がる

ロビーラウンジ ロビーの一角

[ホテル日航ベイサイド大阪]

Y.K.