2度目の品川シーサイドは、シングルルームにステイした。オーソドックスなタイプの他に、ビジネス機器やオーディオを備えたSOHOタイプや、マッサージチェアを備えたリラックスタイプなど、目的に合わせたチョイスが可能だが、いずれもダークブラウンを基調とした都会的な内装に、140センチ幅以上のゆったりとしたベッドやパソコンを置いている。もちろん全客室でLANが無料だ。
今回選んだのはリラックスタイプ。18平米の細長い客室で、一見それとはわからないシンプルなデザインのマッサージチェアがポイントになっている。だが、見た目をスッキリさせるためか、マッサージの機能は限定的で、たいして効き目のないもみ心地だった。ソファとしての座り心地もいまひとつなので、中途半端な印象。東急のコンフォートルームや、ラフォーレの新しい客室にあるマッサージチェアの方がはるかに存在価値がある。
また、新しいホテルの割りにはコンセントが不足していた。持ち込みPCや携帯、デジカメ電池の充電など需要は増える一方なので、コンセントは多いに越したことはない。清掃もいまひとつだった。濃い色彩のせいで拭き残しが目立つ。もう一息気持ちを注げば、かなり整った客室清掃ができるような印象だった。バスルームはツインより1段階小さな140×180センチサイズ。眺めは前回のコーナーツイン同様に海側だったが、エレベータホールから遠ざかるに連れて、斜め隣りのビルに邪魔されず、視界が開けることがわかった。お台場、アクアライン、新幹線車両基地などが見える。
朝の10時過ぎ、シャワーを浴びていたら段々と湯がぬるくなり、しまいにはほとんど冷水になってしまった。その後11時過ぎには回復したが、チェックアウトの際にフロントで原因を尋ねてみたところ、お湯の需要が集中したために供給が間に合わなかったとのこと。どうやらチェックアウトタイムの11時前にバスルームを利用するゲストが多いというわけらしい。だが、開業早々にこの始末では、この先がいささか心配だ。また、湯が出ずに不便を掛けたことに対し、「ご迷惑をおかけしました」とか、「申し訳ありませんでした」などの言葉はなく、好ましくない事態が生じたとの認識に欠けている点が残念だった。
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