2004.07.31.（土）

松本駅から、美しく整備された公園通りを経て、ロイネットホテルまで徒歩３分程度。周辺はさまざまな商業施設が立ち並び、とても便利な場所に位置している。1階にはしゃれた和風ダイニングとリーズナブルなファミリーレストランがあり、エスカレータを上がった２階がフロントロビーになっている。ロイネットホテルを利用するのは初めてだったが、とてもユニークなチェックインシステムだった。

まずはカウンターに行き、通常のホテルと同様の手続きをして、客室のカードキーを受け取る。続いてフロント脇に設置された、空港の自動チェックイン機のような機械にカードキーを挿入し、会計を済ませるとカードキーが有効になるという仕組みだ。

客室は１８平米弱と、シングルルームとしては十分な面積を確保している。窓からの眺めは隣のビルの非常階段だけで見る価値はないが、室内は明るい照明設備が整っている。ただ、白熱色のやわらかい照明に慣れていると、蛍光灯の光はまぶしく、平板で雰囲気に欠ける印象もある。ベッドは１４０センチ幅と十分で、窓際に設置されたデスクはとても広くて使いやすい。そして、添えられたイスの座り心地もなかなかだった。

あいにく禁煙室が確保できず、喫煙室を利用したが、相当な臭いに悩まされた。外出中は冷蔵庫やエアコンの電源も停止してしまうので、部屋に戻ってしばらくは臭いと暑さに耐えなくてはならないのが難点。バスルームはシンプルなユニットだが、バスタブは深く、シャワーカーテンが風圧でヒラヒラとしないのがいい。

この時期、ちょうどバイオリンを学ぶ子供たちの合宿のようなものがあり、同じフロアにも多数の小さな音楽家とその母親が滞在していた。練習熱心なのは結構だが、調子はずれのバイオリンの音を始終聞いていると気が変になりそうになる。だが、頑張って稽古に励む子供たちに水を差さないよう、じっと堪えていた。それよりも、廊下で声高におしゃべりをする母親の方が何倍も鬱陶しく思えた。

[ロイネットホテル松本]