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2004.07.18.(日)

ヒルトン成田 Deluxe Room
Hilton Narita
哀-2 オールスモーキング
半円形のホテル棟と宴会場棟がある
分厚いバームクーヘンを半分に切ったようなフォルムが印象的なヒルトン成田は、エアポートホテルの機能性とリゾートホテルの開放感を併せ持ち、成田地区きっての充実した設備を誇っている。リーガロイヤルからヒルトンに変わって、よりフランクでカジュアルなスタイルになったが、中心のガーデンを取り囲むようにデザインされた立派で広いロビーでスタッフに接すると、そのサービススタイルがかっこよく見えてくるから不思議だ。

フロント係もベルアテンダントもみなアロハ風のラフでカラフルなユニフォームを身につけ、はつらつとサービスに当たっている。まるで沖縄のリゾートホテルのような雰囲気だ。チェックインの列に並んで順番が来ると、たまたま男性の若い実習生が担当になった。とても素直で感じのいい青年だったが、イレギュラーな対応にはまだ慣れていない。あらかじめ伝えた予定通りに到着したのだが、まだ部屋が仕上がっていないと告げられた。「それは困りましたね」と言うと、「昨日は混み合っておりましたので」という返答。その言葉に遺憾の意が感じられなかったので、気を悪くした表情を見せると、彼は慌てて何とかしようと行動を起こした。その前向きな姿勢がいい。彼のお手並み拝見と、そのまま成り行きを見守ることにした。

ソファに掛けてしばらく待つように言われ、そのようにしていると、彼が近づいてきて、清掃にあと30分を要するので、レストランで飲み物を用意するとのこと。フロント近くのコーヒーショップに案内され、そこでしばらく待つことになった。店の内部は、席数を増やすために宴会場のイスや臨時のテーブルが並び、非常に雑然とした雰囲気だった。国内のヒルトンでは最もダサい印象だ。アイスコーヒーを飲みながら35分待って、やっとルームキーを手にすることができた。荷物はすでに客室に運んであるという。

客室は9階のデラックスルーム。10階以上はベッドリネンなどが新しいプラスフロアで、9階以下はレギュラーフロアだ。35平米で120センチ幅ベッドが2台入る客室は、カーペットなどを新しくしてリフレッシュしたが、ブルーグレーの壁紙に、ベージュのカーペット、ワインレッドのドレープ、それに寒々しい蛍光灯のシーリングライトが当たり、コーディネートが悪い。窓も比較的大きく、豊かな木々が眺められるが、窓が著しく汚れており、景観の価値は半減している。窓の汚れは客室だけでなく、館内どこも一緒だ。埃っぽい土地なのだろうか。また、禁煙室をリクエストしていたが、このタイプに禁煙はないとのこと。灰皿を撤去してあっても、室内はかなりの臭いだった。

窓際には四角い大きなテーブルがあり、違ったイスが向き合っている。一方は非常に重く、少しずらすにも一苦労だった。テレビは小さいが、ディスカバリーチャンネルとムービープラスがあるのはいい。バスルームは広いがシャワーブースはなく、洗浄機能つき便座も備わっていない。アメニティも最低限という印象で、あまり長くいたくない雰囲気。シャワーヘッドは立派だが、清掃状態が悪く、水も変に臭う。冷蔵庫内のドリンクは無造作に置かれており、ベッドの下にも多くのゴミが散乱していた。

ツインベッドルーム 大きなデスクをはさんで2種類のイスが置かれている

テレビと収納 バスタブ

ベイシンとトイレ シンプルなアメニティ

地階の一角 フロント前

[ヒルトン成田] 940504

Y.K.