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2004.06.19.(土)

下田東急ホテル Ocean View Room
Shimoda Tokyu Hotel
楽-3 入江にて
ガーデン
突然訪れた夏の太陽に誘われて、スーパービュー踊り子号に飛び乗った。新宿から直行で3時間ほどの電車の旅もまたおつなもの。発車した時は満席に近かったが、熱海を過ぎる頃には空席が目立つようになり、伊豆高原ではほとんど貸切になった。これ幸いと最前部の展望席に移動してみたが、リクライニングもせず、足元は窮屈、しかも、肝心な景観は前頭部に下がっている屋根のデザインのせいで視界が開けないのが残念。一番前は見えなくとも、ワイドな窓から海岸線の美しい景色を見られる広々とした後部の席の方が圧倒的に快適だった。

ちょうど昼頃に下田駅に着き、まずは駅のそばをしばし散策。土曜日とあって人出も多く賑わっていた。観光スポットに立ち寄るつもりはなかったので、一回りしたところでタクシーでホテルに向かった。港町の風情が残る細い道を何度が曲がるうちに、急な坂道へと差し掛かり、それを上がりきったところに下田東急ホテルはあった。トンネルを越えたころから周辺が静かになり、伊豆らしい独特の空気に包まれる。

ドアマンに迎えられて控えめな正面玄関を入ると、すぐにこれまた控えめなフロントカウンターがある。チェックインタイムには随分と早いが、係はスムーズに応じてくれた。都会のホテルのような覇気や明るさがなく、一瞬気が利かないのかと感じたが、実際接してみると単に真面目であることがわかった。禁煙室のリクエストをしてみたが、グレードの低い部屋への案内となると言われ辞退。カウンターで食事などの説明を一通り受けてから、ベルガールによって部屋まで案内された。

客室は新館5階、35.1平米のオーシャンビューツインルーム。室内は東急ホテルらしいインテリアで、年季が入ってくたびれながらも雰囲気は維持している。120センチ幅ベッドが2台、足を窓に向けて配置されており、ベッドと窓の間には十分にゆったりとしたリビングスペースを確保している。テーブルの上にはお茶のセットとお菓子が用意され旅館風が、壁際にはデスクとバゲージ台もあって、設えはホテルらしい。ワイドな窓の外には広いバルコニーがあり、正面を見ている分にはほとんどマウンテンビューだが、目をよこにやれば入江の複雑な海岸線と起伏に富んだ地形を一望できるパーシャルオーシャンビューだ。5階だが、高台に位置しているので、かなりの高さから見下ろす感がある。

バスルームはユニークなブルー。湯を張るとまるで栄養たっぷりなアマゾン川の水のように黒く見えるのが面白い。アメニティは標準的な東急ホテルの品揃えで、タオルは3サイズ2枚ずつに加え、温泉用の手ぬぐいが2枚用意されていた。その他、ビデオデッキ、フマキラースプレー、温度計などがあり、ルームサービスも営業している。

温泉浴場へは館内に2台あるエレベータのうち、新館に設置されたものを使って降りるのが便利だが、あいにく故障中だった。14時から1時と5時から11時に利用できる温泉浴場は、男女それぞれに内湯と露天の岩風呂があり、特に岩風呂からの景観は素晴らしい。浴槽は夜になると男女が入れ替わるので、1泊の滞在でも両方の湯船を楽しめる。泉質にいかがわしさはないようだったが、かなりカルキ臭いのが残念。

パブリックスペースはそれほど広くはない。ロビーも小ぢんまりとしているが、芝がまぶしいガーデン越しに見る海が印象的だ。ガーデンは散策することができ、険しい階段を少し下るとホテル専用のプールがある。更に下れば海岸にも出られる。少年たちが釣り糸を垂れる姿や、時折通りかかる人の目を気にすることもなく道路脇で肌を焼く若者が、遠い昔の風景を思い起こさせる。客室に戻る道すがら、何度も振り返りたくなったのは、入江を抜ける風に、過ぎ去った日々の香りを感じたせいかもしれない。

室内全景 ベッド

デスクとバゲージ台 お茶とお菓子がテーブルにセットされている

ベイシン 青いバスタブ

客室バルコニーからの景観 ロビーの一角

フロントロビー 正面玄関前

ガーデンから見るホテル 木々に囲まれた高台にあって静かなプール

海岸へはこの険しい階段を下ってゆく 入江の対岸から見上げるホテル

2004.06.19.(土)
フェニックス
Restaurant Phoenix
楽-2 6月のマンスリーランチ
店内
ガーデンに向かって半円状に張り出した2階部分に位置し、大きな窓からは周辺のまぶしい緑が一望できるレストラン。マンスリーランチは月ごとにメニューを変え、季節をイメージした料理が楽しめる気軽なセットだ。冷たいクリームスープ、こひつじカツレツの夏野菜添えまたはメカジキのカッペリーニ、サラダ、パン、トマトとグレープフルーツのゼリーアイスクリーム添え、コーヒーと、盛りだくさんの内容で1732円と手頃。土曜日とあってか、かなりの賑わいを見せていた。

翌日の朝食もこの店で和洋のバイキング。やはり伊豆ならではの食材を盛り込んだ和食アイテムが魅力的だった。洋食は簡素な品揃えで、実際に食べている人も少ないようだった。

[下田東急ホテル]

Y.K.