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2004.06.18.(金)

トゥエンティワン フレンチパシフィック ヒルトン東京
French Pacific Twenty One
喜-4 引き立てる
シンプルなテーブルセッティング、コンテンポラリーなBGMなど、スタイリッシュな空間からイメージするよりもはるかに手が込んだ秀逸な料理が味わえる。この日は山形牛のキングスカットコース。オードブルとスープはグランドメニューより好みのものをチョイス。フォアグラと海老を使った料理を注文したが、それぞれの持ち味をよく引き出し、なおかつ引き立てあう取り合わせになっていた。メインのステーキは肉質もよく、とろけるような味わいだった。価格を考えても非常に満足できる内容だった。大きな皿に盛り付けられたデザートは、シンプルながら色味が統一されて見た目にも美しく、味はそれに劣らない。

ワインは手頃なものから、非常に高価なものまで幅広く用意されているが、中堅クラスのものが一番コストパフォーマンスに優れている印象だった。グラスワインも多数そろえるが、カリフォルニア産で1杯2000円程度からといいお値段。しかし、新しいボトルを抜いてくれることも多く、品質はいい。また、サービス陣はやたらには話しかけてこないが、口数少ないながらに気が利いた会話を仕掛けてくることもあり、食事中の気分が引き立てられる。

料理を一層引き立てるのは見事なサービスだ。チームワークがよく、きちんとしている。タイミングの捉え方は抜群で、テーブルの進行を決して妨げない。ダイナミックながらもデリケート。優秀な若者たちのサービスが、新宿での食事はこの店と、無意識のうちに引き立てられてしまう。

この店だけによらず、ヒルトンのレストランは新宿では群を抜いている。サービスについては時折ばらつきやトゲが感じられることもあるが、味が安定している。人をもてなす時に安心なので、使うほうも引き立てたくなるのかもしれない。

[ヒルトン東京]

Y.K.