2004.05.03.(月) |
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高輪東武ホテル Standard Twin Takanawa Tobu Hotel |
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楽-1 夏合宿 | |
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品川駅周辺には巨木のようなホテルの木陰に、キノコみたいにひっそりと生い繁る小さなホテルが散在する。高輪東武ホテルもそんな目立たないホテルのひとつだが、今回初めて訪れた印象では、結構盛っているようだった。
通常は15時からのチェックインだが、13時半に到着した時点ですぐにルームキーを渡してくれた。駐車場は正面玄関の前にあり、数台しか停められない。この日はラッキーなことに駐車できたが、夕方見たときには満車になっていた。駐車料金は1泊1,000円。専用駐車スペースの他にコインパーキングが9台分あるので、そちらも利用できるのかもしれない。 ロビーにはそれなりの面積を割いているが、太い柱があったり天井が低かったりして、あまり広々としているようには感じられない。比較的最近に改装されたのだろうか、市松模様の床に軽やかな布を張ったソファを配し、自由にくつろげるようになっているが、待ち合わせなどには向かない雰囲気だ。窓の外にはローマ風の小さな中庭を望み、わずかながらパリのプチホテルのようなイメージが感じられた。 フロントには4名の係が立ち手際よくサービスに当たっている。とりわけ優れているという印象はなかったが、イヤミなところなどはなくスムーズだった。客室への案内はなく、オフィスビル風のエレベータで部屋に向かう。 狭い廊下の両脇には短い間隔で扉が並び、それぞれの客室がいかにコンパクトかをうかがわせている。L字に折れた廊下の奥に近いところに、今夜の客室があった。扉は軽く、ドアラッチは設けられていない。部屋は幅が狭く、かといって奥行きが十分にあるでもない。20平米程度の広さだろう。狭いベッドが2台並び、窓際に2脚のアームチェアとコーヒーテーブル、デスクや引き出し、テレビ台のユニットという標準的な設備を確保し、標準的なホテルレイアウトに収めている。 ベッドとデスクとは間が狭くて通行にも不便だが、それにも増してデスクそのものが狭いので作業には不適。その割にベッドと窓との間にゆとりが感じられるのは、エキストラベッドのために確保した空間なのかもしれない。イスはどれもクッションが硬く、なんとも座り心地の悪い品物だった。なにゆえこんな品物を選んだのか不思議。バスルームは2.5平米程度と狭いが、明るくてシャワーの勢いが心地よい。タオルは2サイズが2枚ずつで、アメニティは最低限だった。 朝食は1階のレストランで無料でサービスされる。早めに出掛けたが、多くの若者やファミリーで賑わっていた。サービスに当たるのは明るく威勢のいいおばちゃんだ。スリッパ姿の若者にまみれ、おばちゃんの親切なサービスに触れていると、懐かしい夏合宿の思い出が甦る。内容は和洋バイキングだが、和よりも洋の方が充実している印象だった。無料サービスの朝食としては申し分なかったが、ディナーで5,000円からという店の内装としては貧弱だった。 |
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[高輪東武ホテル] |
Y.K.