到着したのは23時半。もうドアマンの姿はなく、館内のベルの注意を引くこともできなかったので、自分で駐車場へのカーリフトを操作して駐車。身軽な荷物だけでチェックインした。フロント係のサービスはふつう。不愉快なドアマンに会わずに済んだだけでも儲けものだった。
客室はタワー8階の正面向きツイン。以前、エグゼクティブフロアの同タイプを利用したが、室内のメンテナンスはこちらの方がよい状態だった。壁はベロア風のままで、安物に張り替えられたエグゼ階よりも、居室に関しては上質な雰囲気が保たれている。しかし、バスルームはエグゼ階の圧勝だ。高級な石を贅沢に使っていたエグゼ階に対し、レギュラー階では白とグレーのタイル張りと地味な印象。
更にバスルームも電話機は恐ろしいほどにカビだらけ。しかし、水圧は十分だし、洗浄機能付き便座に改められるなどの工夫も見られる。バスローブも初めから備えられていた。室内の清掃は行き届いているが、冷蔵庫内の飲み物は乱雑に配置になっているなど、だらしなさは以前のまま。カーテンの長さは窓と合ってないし、ひどく結露している。湿気が多いのは施工上の問題なので今更仕方がないだろうが、特にこの季節は空気そのものに見えない汚れが漂っているのは間違いない。
帰りがけにはドアマンの姿が見られたが、仕事振りは相変わらずニューグランドの恥でしかなかった。
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