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2004.03.20.(土)

大阪全日空ホテル Deluxe Single Room
ANA Hotel Osaka
哀-4 無駄になった手土産
木の柱が印象的なロビー
この度の滞在に関しては、系列ホテルの知り合いに、快適に過ごせるよう口添えを頼んであった。というのも、コンサートで共演する著名な二胡奏者も同じホテルに滞在することになっており、彼女によくしてあげて欲しかったからだ。だがドアマンからベルへの引継ぎまではスムーズだったものの、その後は何もかもうまくいかなかった。

フロントは行列で5分待ち、手続きを始めても部屋ができているとかいないとかで5分待ち、キーを受け取ってもベルが出払っていて5分待ち。それについては何の案内もなかったので、ロビーに取り残されたようにしてボーっと待たなければならなかった。いったいどうなっているの?という印象だった。

やっとベルに案内される順番が回ってきたが、今度はエレベータがなかなかこない。数分待ち。来たかと思えば各階停止。宴会場のある階では、混雑するエレベータに花嫁を乗せるか乗せないかでもめてモタモタ。部屋に着いたのは、エントランスを入ってから30分近く経ってからだった。伊丹空港からホテルまでのタクシーの乗車時間よりも長かった。ベルガールが聡明だったことが、唯一の救い。

今回のように予め口添えを頼んでから訪れるホテルでは、それなりに滞在中の便宜を図ってくれるものだが、このホテルはそんな気を利かせるつもりはまったくないようだった。誰よりも口やかましい客だと伝わっていてもこの程度なのだから、このホテルの感覚や実力は推して知るべし。せっかく東京からホテルのためにと持参した菓子折りも無駄になった。

客室は19階、禁煙フロアのデラックスシングルルーム。廊下の一番隅にあり、幅は狭いが奥行きはそれなりにあって、全体で25平米程度だろうか。部屋に入るなり、サンポールのような薬品臭に頭が痛くなった。そのうえ窓がひどく汚れていたので、タオルを一枚犠牲にして自分で磨いた。シングルだが、アメニティなどを含めた備品は2名分用意されている。窓際のアームチェアも同じものが2脚ある。

ベッドは壁のラインからはみ出しているが、幅はワイドで寝心地も悪くない。デスクもあるが、作業をするには窓際のカードテーブルの方が広くて使いやすい。壁に向かわずに済むので、景色を楽しみながら仕事ができるし、手元が明るくていい。

バスルームはタイル張りでコンパクト。2.5平米程度しかない。カランは水量固定タイプで、勢いが不足していた。ドライヤーも今どき壁掛けタイプのみとは情けない。タオルは3種類が2枚ずつ用意されるが、黒ずんでいてゴワゴワ。顔を拭いたらヒリヒリした。

夕食には「カフェインザパーク」を利用した。ホテル店舗では珍しい2階まであるメゾネットの店だ。19:30には満席で少々並んで入店したが、20:00には急にガラガラになった。カルビ丼は2,079円と手頃で、辛みそと韓国海苔が付いてくる。肉は美味しかったが、下のご飯がイマイチだった。

深夜にロビーをしみじみ眺めてみたが、木の柱と大理石のコントラストが美しかった。吹き抜け部分には水の流れるオブジェを配置し、いい雰囲気をかもし出している。ホテルの回りに広がる北新地の繁華街は、心なしか元気がないように見受けられた。このホテルも少なからず影響を受けていることだろう。このレベルならばハートンホテルでも十分だし、この料金なら阪急インターナショナルやウェスティンに行く。今回は高い授業料だった。

ゆとりのない室内 デスクと引き出しが一体化

部屋の幅に対して飛び出ているベッド 唯一お気に入りのカードテーブル

バスタブ ベイシン回りにもゆとりはない

客室からの眺め メインエントランス

2階エレベータホールと「ローズルーム」エントランス 2階から見下ろすロビー

[大阪全日空ホテル]

Y.K.