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2003年12月17日

ウェスティン都ホテル京都 Superior Room
楽-3 散策のし甲斐があるホテル
ロビーにある水の流れるガラスの壁の穴から覗いたところ
京都の東山の麓、市街地から少し離れた蹴上の高台から、変貌する古都を見下ろしてきた都ホテルは、110年以上の歴史を持ち、都ホテルズ&リゾーツのフラッグシップホテルとして数々のゲストをもてなしてきた。2002年にウェスティンの名を冠するようになって、館内の改装も進み、京都の名門ホテルとして更なる充実を図りつつある。広大な敷地には、増改築を繰り返した複雑な構造をしたホテル棟の他、和風別館「佳水園」や庭園などを持ち、村野藤吾の建築デザインが堪能できる。館内だけでも散策のし甲斐が十分にあるホテルだ。加えて、ホテルの周辺にも興味深いスポットが多数あるので、ホテルステイを軸として散策を楽しむのには打ってつけだった。

メインロビーは、京都らしい趣きを活かしつつも、大胆な改装がなされた。とてもダイナミックでインパクトもあるが、この流行のテイストにはいささか飽き飽きしないでもない。メインロビーの一角にあるフロントでは、滞りなくチェックインが済み、客室へと案内された。

客室の一部も改装されていたが、今回はレトロなままの客室を利用した。新しいロビーから、古びた客室フロアに移動すると、少なからず見劣りがするが、むしろ都ホテルらしさは残っている。ラディソン都ホテル東京と同じようなギャップのある感覚が楽しめると思えばいい。新装になった客室は、最後に増築された新館の部分だ。最も新しいところから改装に着手している点が興味深かった。旧館の表に面した客室はまだ古いままだったが、そちらも眺めがよさそうなので、次回チャンスがあれば利用してみたい。

今回利用した南館は1969年に増築された建物で、建設されてからもう30年以上も経つが、新館の次に新しい客室棟でもある。しかし客室はさすがに古い印象だった。レトロな趣きがある家具類に、淡く色気のないファブリック。そして、古いホテル特有の湿度が、年季を感じさせる。まさしく旅の途中で立ち寄る一夜の宿という感じ。面積も30平米程度で、シングルベッドがハリウッドスタイルに2台寄り添い、窓際にアームチェアが対面しているが、その他にあまり余裕はなかった。ベッドカバーを外すと、緑色の毛布がむき出しになり、妙に柔らかいベッドとともに、あまり心地よさは感じなかった。

バスルームはすっきりとしているが、蛍光灯の照明色で、やや寒々しい印象。設備はありきたりだが、ベイシンのレイアウトがちょっとばかり変わっていた。アメニティはウェスティンの大きなボトル。石鹸も大きかった。設備は古いが、きちんと機能していた。

夕食にはレストラン「GRAND VIEW」を利用した。手頃なコースメニューを注文したが、和の工夫を凝らした洋食のコースが楽しめた。フレンドリーなサービスも快適。大きな窓からの夜景や、村野藤吾のデザインディティールも興味深かった。

古いままのスーペリアルーム 横広の鏡が印象的

渋さ全開の椅子とテーブル ハリウッドスタイルのベッドはカバーを外すとグリーンの毛布がむき出しに

面白いレイアウトのベイシン バスタブ

展望室内部 展望室を見る

南館と裏山 新館と宿泊玄関

宿泊正面玄関 宿泊正面玄関の内部

メインロビー メインロビーのシッティングスペース

宴会場ロビー 昔のフロントがあった辺り

旧デザインの廊下 改装された廊下

[ウェスティン都ホテル京都]

Y.K.