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レストラン別インデックス

2003年10月18日

ホテル八文字屋 Single Room
楽-2 櫻の里の宿
毛布に布団を重ねた山里の宿のベッド
見事な櫻の気で名高い福島県三春町を、コンサートのために訪れた。寺の本堂を使ってのユニークなコンサートだったが、集まった町の人々はとても温かく、心がかよう忘れられないひとときとなった。終演後は寺の中で、主催者や関係者と楽しく談笑し、用意されたホテルに到着したのは深夜だった。

町の中ではひときわ新しく、整備の進んだ町の中心に位置するホテル八文字屋は、和と洋が溶け合った新しいスタイルのホテルだった。どちらかというと和室の方が本来の持ち味なのかもしれないが、フロントやレストランはホテルライクなサービスを提供している。フロント前には小ぢんまりとしたロビーラウンジ風のコーナーもあり、飲み物や手作りのお菓子を味わうこともできるようだ。

客室は洋室と和室どちらがいいかと尋ねられ、使い慣れた洋室をリクエストしたが、扉に貼り付けられた館内案内図を見て、失敗だったと後悔した。洋室はシングル仕様だが、和室は次の間付きのスイートだった。だが、選択したシングルルームよりも4倍近い面積のある部屋で一人というのも寂しいので、コンパクトなシングルルームで都合がよかったとの考え方もある。

シングルルームはホテルというよりも、友人の一軒家の一室という雰囲気だった。ベッドに毛布、そして更に布団が重ねられていたが、夜になってその意味がよくわかった。この町は寒いのだった。ベッドの前には引き出し、脇にはデスクと冷蔵庫があり、スペースの余裕はあまりない。バスルームは小さなユニットバスだが清潔感があった。アメニティも家庭用のボトルがドンと置かれ、洗面器があるのも家庭的。ただ、湯を張るのに随分と時間がかかり、寒いので張ったそばから冷めてゆくのが困りもの。小さなバスタブを一杯にするのに20分以上かかった。タオルも非常に薄手のもの。

冷蔵庫には無料のミネラルウォーターがあり、お茶とともにお菓子が用意されているところは旅館風だった。だが、大浴場などの設備はない。朝食はレストランにて。和定食にサラダやデザートも付く、盛りだくさんの内容で、味もなかなかだった。

テレビに半ば占拠されたデスク 子供部屋のようなチェスト

窓 お茶とお菓子の用意がある

コンパクトなユニットバス アメニティは家庭的(マイアメニティを持参してよかった〜)

2003年10月18日 昼
日本料理「鼓」郡山
楽-4 充実の和食
コンサートのために郡山駅に降り立つと、会場に向かうよりも先に食事が用意されることになった。演奏の準備を早めに整えたい性格なので、食事には正直気乗りしなかったが、この店は出掛けてみて大正解だった。今回のコンサートの主催者は寺の住職だが、彼はグルメなことでも知られているという。そんな住職が太鼓判を押すだけあって、確かに美味しい店だった。本来は夜に提供している懐石のコースを出してもらったのだが、ホヤと海鼠腸を使った先付けに始まり、フカヒレとすっぽんの茶碗蒸しや、マツタケの土瓶蒸など、どれも印象深い味わいだった。最後の鮭といくらの親子ご飯もシンプルながら素材がよい逸品。料理人は優れたサービス精神を持った職人肌だった。郡山を訪れたなら出掛けてみたい店。

郡山市駅前大通り 大戸ビル2階
024-925-0223

[ホテル八文字屋]

Y.K.