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2003年8月15日 夜

ストリングスホテル東京 フレンチフュージョン「THE DINING」
楽-3 やすらぎのダイニング
橋を渡って入る店
ストリングスホテル東京の26階。エレベータからロビーに進むと、ダイナミックに広がるアトリウム空間に出る。天井からはトップライトが注ぎ、都会の喧騒はまったく届かない別世界だ。水面に掛かる橋を越えて入る「THE DINING」は、フロント前から見れば、まるで浮き殿のようでもある。吹き抜けの高い天井を見上げる開放的な空間に配置された客席は、せせらぎの音が心地よい喫煙席と、活気溢れるガラス張りのキッチンを望める禁煙席、そしてゆったりとしたソファやカウンターが印象的なバーに分かれている。キッチンを覗けば、調理人たちが料理を作る姿に目を奪われるが、遮音が施されており、内部の音が漏れ聞こえることはない。親しい人と、心穏やかに語り合いながら食事を楽しめる店だ。

夜のコースは5500円、8000円、10000円とあって、グラスワインはスパークリングのほか、赤・白がそれぞれ3種ずつ、900円から1300円と手頃な価格で用意されている。料理のアラカルトは2000円弱から4000円台までと、さほど高くないので、気軽に利用できる。その一方で、アラカルトのデザートは1300円、紅茶は1200円と高く、コースでない場合、パンは別途400円で注文する形をとっている。そう考えると、アラカルトからデザート選べて、コーヒー・紅茶やパンまで付くコースがお得だ。

料理は、かつて大阪のプラザホテルで腕を振るったステファン・ランボー氏が監修し、「ロアジス」のテイストが盛り込まれているというが、彼の持つ才能をここの料理を通じて感じ取ることはできなかった。一皿ごとにモダンな盛り付けをし、目では楽しませてくれるものの、味そのものの説得力はいまひとつだった。

また、サービスについても、まだまだ板についていない。男性陣はなかなかスマートなサービスをしているが、女性陣はロビーラウンジ的なサービスで、ダイニングとしては不足を感じる。よそのテーブルではビールを両手で注いでいる様子を見受けたが、これは感心しない。コーヒーを出す時も、卓上には邪魔な皿などないのに、真正面ではなく、妙なところに置いていった。そのため、係が去ってから、自分でそのコーヒーを持ち上げて移動しなければならなかった。

ロビーで子供たちが騒ぎまわる光景が、こうも似合わないホテルというのも珍しい。着飾っても浮いてしまうが、あまりにラフなスタイルではこの店の「命」でもある「やすらぎ感のある空間を楽しむ」という雰囲気を壊してしまうかもしれない。

ダイニング ガラス張りのキッチン

[ストリングスホテル東京] 030525

Y.K.