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2002年12月15日

ホテルラポール千寿閣 Twin Room
楽-2 長い夜
背景の家具の一部は千寿閣から拝借しました

長い一日だった。17日に公演を控えた歌劇「椿姫」の通し稽古を済ませ、スタッフや出演者の一部とともに、協賛になってくれたラポール千寿閣に宿泊した。よりよい舞台にするために、稽古のダメだしや意見の交換がスムーズにできるよう、合宿感覚で宿をともにすることにした。翌日には会場に入り、早朝から深夜まで、一秒でも多く準備に費やし、ギリギリまでレベルアップを目指すことになる。しかし、体に無理を強いても、いいものができるとは限らない。いっぱいいっぱいにならないように逆算をして、この日の夜は無理をせずに眠りにつくことにした。しかし、考えることが多すぎて、結局ほとんど眠ることができなかった。

このホテルは、東京都にある町田駅から程近いが、住所は神奈川県相模原市になる。駅から歩く途中で、県境にあたる川を渡るからだ。風俗店やその手のホテルが多く建ち並び、周辺の環境は決してよいとは言えないが、近所には神社や小さいながらおいしいレストランも数多くあって、散策すると新しい発見があるかもしれない。ホテルには、宿泊施設宴会施設のほか、ボーリング場を併設しているので、若者などで賑わっていることも多い。

今回のオペラ公演に際しては、このホテルにいろいろ世話になった。総支配人が親切で、無理な注文にもいろいろと応じてくれた。舞台で使う200ものグラスと一部の家具をお借りし、舞台に華を添えてもらった。宿泊に関しても、随分と便宜を図ってもらったり、終演後のレセプションについても、要望に応えてくれた。終演後のレセプションは、どうしても夜遅くなってしまう。通常なら断られても仕方ないと思っていたが、、午後11時からという宴会も快く受けてくれ、会場までバスで迎えに来てくれた。お開きになったのは、午前1時近かったのだが、ここまで協力的なホテルは初めてだった。

ホテル客室そのものは古いし、お世辞にも快適だとはいえない。広さや家具の質なども、地方都市にある小さなホテルの域を出てはいないが、清掃は行き届いていた。また、宴会場はとてもゴージャスにできている。宴会や結婚式に関してはとても頼もしいホテルだ。

ベッド デスクとクローゼット

[ホテルラポール千寿閣]

Y.K.