2001年に引き続き、ディナーショーのために秋田県大潟に来た。東京から「こまち」に乗って、盛岡を過ぎると急に景色が変わり、鉄道の旅ならではの旅情が味わえるので、このディナーショーはとても楽しみだった。秋田駅にはホテルのバスが迎えに来ており、日本海を望む海沿いの道を経由して、約1時間のドライブでホテルに到着した。大潟干拓地に入るところには、低地から水をくみ上げるポンプが設置されているなど、珍しいものも見られる。また、一面の平地は非常にダイナミックで見ごたえがあった。
ホテルでは、昨年に引き続きスタッフが並んで出迎えてくれた。厨房から出てきた調理人の姿もあり、その歓迎がとてもうれしかった。このホテルは公共施設であるため、施設的にはバランス感のなさが目立つ。レストランと大浴場が隣り合わせだったり、健康ランドの待合室のようなロビーがあるかと思えば、本格的な宴会場があるなど、とても風変わりだ。
施設は公共のものだが、総支配人を務めるのは、東急ホテルズで豊富な経験をつんだ実力者である。ショーの後で食事を共にしたが、夢があり、ホテルというものに対してまっすぐな思いを持つ立派な人だった。フツウのホテルとは違って、お役所が絡んでくるために、さまざまな苦労があるように察したが、屈せずに頑張って欲しいものだ。安いだけがとりえという公共施設のイメージをぜひ払拭してもらいたい。
今回はトリプルの客室をひとりで利用させてもらった。到着してすぐにリハーサルにはいり、そのまま本番になって、その後はレセプションと食事があったので、部屋に落ち着いたのは深夜になってからだった。おそらくもともとはツインルームなのだろう、一方にツインベッドがあり、反対側のソファでも置いてあったような場所にもう1台のベッドが入っている。
ワイドな窓のそばにはテーブルと椅子があって、デスクは窓に向かって設置されている。バスルームはユニットで広くないが、最上階の展望大浴場を利用できるので、不便はなかった。バスルームの手前にはベイシン付きのドレッサーがあり、3人で宿泊する場合でも、水回りが分かれているので便利だろう。インテリアはシンプルだが、清掃は行き届いていた。
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