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2002年2月2日 昼
「ジャッキーズキッチン」町田
楽-2 テーマ型チャイニーズ
町田の商店街の中に、2001年の初夏に登場したこの店の存在は、前をよく通りかかる関係で知ってはいたが、なかなか利用する機会がなかった。町田の商店街は、お世辞にも環境がいいとはいえない。なんとなく、胡散臭い通りなのだ。昼は買い物客で賑わっているが、暗くなってからは、歌舞伎町並みの繁華街になってしまう。

そんな通りに面しており、しかも間口が狭い店なので、それほど気に止まらずにいたのかもしれない。それが、ひょんなことからこの店が急に気になり始めた。なにがきっかけだったかよく覚えていないが、通りかかる度に入りたい衝動に駆られながらも、急いでいる時が多く利用できずにいた。

この日は、初めからこの店に来るつもりで、町田に出掛けた。店の中に入ると、レジの前にはマグカップなどのオリジナルグッズが売られており、その奥に細長く座席が配置してある。間口同様、店の中も幅がなく、広くはない。

ファーストフード的にカウンターで注文したりするのかなと思っていたら、座席でのフルサービスだった。店員はテーマパークのキャストのように明るくフレンドリーで、とても楽しい。

料理はどれも手頃な価格で、味は思ったよりずっとしっかりとしていた。特にデザートが美味しかった。それよりも興味深かったのは、壁一面にディスプレイされた、ジャッキーチェン出演映画の撮影風景写真や、イメージビデオの放映だった。そして、壁にはジャッキーチェン本人のサインもある。どこかで書いたものを送ってきて貼ったのかと思っていたら、レジの前に、町田へ来店してサインをした際、スタッフとともに撮影した写真が飾られていたので、本当にジャッキーチェンが町田に来たらしい。スーパースターなのに、こんな町田にまで足を運んで、なんて奇特な人だろうと、ジャッキーのファンになってしまった。メニューに記載された、ジャッキーチェンからのメッセージも好感の持てるものだった。

[ジャッキーズキッチン] 閉店

Y.K.