2001.08.24
銀器の輝き
ホテルセンチュリーイカヤ Single
楽-2

窓からは遠くに海を望む

翌日、直江津港から「飛鳥」に乗船するのに備えて直江津で1泊した。東京から新幹線と特急を乗り継いでわずか3時間程で直江津駅へ到着する。乗り継ぎもよく驚くほど近くなったものだ。ホテルセンチュリーイカヤは、直江津駅の目の前という便利な立地にある。駅前は最近整備されたばかりと見受けられ、マストをかたどった信号機が印象的だが、コンビニやファストフード店さえ見当たらないとても静かな環境だ。

ホテルは、本館と新館のふたつの建物から構成されており、どちらの建物にも客室がある。フロントは本館ロビー前に位置し、大変こぢんまりとしていながらも、旅館からの血統を感じさせるハートのこもった接客をしている。ゲストの要望は、すべてフロントで対応しているようだ。フロントから新館へ向かう途中には、池を配した庭園を望むラウンジがある。このラウンジは日中にはロビーラウンジとして喫茶営業をしているが、閉店後は自由にくつろげる場所として開放している。庭園はさほど広くはないが、よく手入れが行き届き、趣を感じさせてくれる。

今回利用したシングルルームの窓からは、遠くに直江津港を望むことができ、入港した「飛鳥」を眺めることもできた。20平米程度のコンパクトな空間だが、123×195センチのベッドが入り、並んでソファも設えてある。天井高は240センチと高いほうではない。入り口のキーラックにルームキーを挿しこむことで、室内電気系統が作動するシステムになっているが、キーを挿さないとエアコンが作動しないため、室内に入った瞬間は適温になっていなかった。それと関係があるかどうかはわからないが、ひとたび作動しはじめたエアコンは、やけに強力だった。ルームサービスはないが、ミニバーはある。

バスルームはシングルルームとしてはゆとりのサイズで、タオルも3サイズ用意されている。アメニティにはバスジェルもあるが、シャワー、カランともに勢いが弱いのが気になったほか、トイレには洗浄機能がほしいところ。朝食は館内のレストランでとったが、何よりも驚いたのは、銀器の手入れの素晴らしさだった。冷水ポットからちょっとした小物に至るまで、申し分のない状態に磨きこまれており、なんとも気持ちがよかった。

ベッドは大きな枕と小さな枕がセットされている ソファを備えた室内

トイレが洗浄機能付きだったらもっとポイントアップ シングルのバスルームとしてはゆったりサイズ

2001.09.09
Pink or Blue
ホテルセンチュリーイカヤ Single
楽-2

庭園に面したラウンジ

2度目のセンチュリーイカヤでは、同じ新館のシングルルームだが、前回とは向きが反対の客室を利用した。すると、前回はピンクを基調としたインテリアだったのに対して、水色がベースになっており、設備にはまったく差がないものの、室内のレイアウトも若干異なっていた。もっとも違いがはっきりしているのはバスルームで、サイズがまったく同じであるが、90度向きが違って、レイアウトも違う。同じ面積であるならば、今回利用したタイプの配置の方が、ベイシンの幅が広く使いやすかった。眺めは大差ないが、海を望める前回の客室の方が、若干優れているような印象だった。清掃はよく行き届き、コンパクトながら居心地はよかった。

ブルールームのクロゼットは窓際 ベッドはピンクルームと同じ

同系色 バスルーム内のレイアウトも違う

Y.K.