2001.06.19
外観重視
ホテルイルモンテ Single Room
楽-1福岡のイル・パラッツォなどと同じくイタリアの有名デザイナー、アルド・ロッシ氏が外装をデザインしたホテル。綺麗にライトアップされた姿は、大阪随一の歓楽街である堂山町の中でもひときわ異彩を放っている。とくにトップにあるIL MONTEという大きなネオンサインが印象的だ。1階と2階にはTSUTAYAがあり、ホテルへは正面右手の小ぢんまりとした入口からはいって、エレベータで上がるようになっている。
周辺は東京でいうと歌舞伎町のようなところなので、深夜でも人通りが絶えることがない。どちらかというと物騒なところなのだろう、夜間は客室の鍵を挿さないとエレベータの客室階へのボタンが点灯しないようになっている。とはいっても、誰かにくっついて入ることもできるから、マンションのオートロック式玄関と同じようなものだ。そのくせ、エレベータ内に掲示されている機能の説明があまりわかりやすくないので、エレベータに乗るたびに、ボタンが点灯せずに戸惑っているお客に遭遇した。
今回利用した客室は、表通り側の最上階だった。ちょうど正面にはHEPナビオ阪急の真っ赤な観覧車が回っていて、強力なライトが点いたり消えたりしてなかなか派手だ。すぐ下は阪神高速で車の流れが絶えることがないが、窓は二重になっていて騒音はあまり気にならなかった。しかし、外側のデザインの素晴らしさとはうって変わって、ホテルの中はごくごく落ち着いたデザインだ。ちょっと小粋なビジネスホテルという感じで、部屋の中も外に負けないくらい個性的なモントレとは少し違い、外見重視のホテルといえそうだ。
Y.K.