2001.04.23
目の字型
ホテルグランヴィア大阪 Standard Single Room
楽-1大阪のホテルは立地に恵まれており、主要ホテルの多くが交通至便な場所に建っている。駅から半端に遠かったり、ホテルがあって欲しい場所に限ってないような東京と違って便利だ。そんな大阪のホテルの中でも、JR大阪駅の真上というグランヴィア大阪は、最も便利な場所にあるホテルだろう。今回は、夜遅く大阪入りして、翌日の早朝には出発するというスケジュールだったので、便利さを重視してグランヴィア大阪を利用することにした。
駅のコンコースから、扉を一歩入ると、そこはもうフロント。重い荷物をもっていても、これなら楽だ。ロビーは暗い感じだが、騒々しいコンコースとは一転して静けさが感じられる。レセプショニストはてきぱきとしていて、せっかちなビジネスマンにも安心だ。館内には食事処が豊富で、展望レストランフロア、ワールドレストラン街、大丸梅田店のレストランフロア、それにホテルのレストランフロアなど、レストランフロアが4フロアもある。比較的夜が早い大阪でも、ここのレストランは22:00や23:00まで開いている店も多く、手軽な食事をするにはとても便利だろう。
今回は滞在時間が短いので、一番手軽なシングルルームを利用した。このホテル、外観からはよくわからないが、客室階の内側にはちょうどウェスティン東京のような屋根のない吹き抜けが、3つ並んでおり、上から見ると「目」の字型になってる。大きなアトリウムにでもすればよいと思うのだが、これは建設された時代の差だろうか。客室はすべて高層階にあるのだが、シングルルームのほとんどはこの吹き抜けに向けて配置されているらしく、窓はちょっとした明り取り程度の役にしか立たず、今回は夜景を楽しむというわけにはいかなかった。
古びた感じが否めないロビーや廊下などとくらべると、客室内は比較的最近改装したらしく、軽快な色調で小奇麗にまとまってはいるものの、ゆとりはまったくない。そして客室階のエレベータホールには、「環境方針」が額に入れて掲げられていた。ISO14001の認証をホテルとしては初めて取得したのだという。これ以外には特段の環境配慮を実感するところはなかったが、これからの時代、ホテルももっと環境に気を配らざるを得なくなっていくのだろう。
Y.K.