1998.10.04
結婚式の禁煙撮影を借景にカフェオレ
八芳園
楽-1

友人の披露宴に呼ばれ、リニュアル仕立ての結婚式場に出かけた。演奏も引き受けていたので、会場を下見したいと思い、早めの到着を目指したところ、渋滞もなく2時間以上も早く到着してしまった。前日までのぐずついた天気とは打って変わり、晴天に恵まれ気温も上がり、結婚式には打ってつけの日和になった。

ざっと下見を終えたところ、披露宴までは相当に時間がある。とはいえ、今何か食べてしまっては、せっかくのご馳走が入らなくなってしまう。ということで、これまたリニュアル仕立てのカフェに入ってみた。オープンエアになってるテラスがあったので、最も外側の眺めのいい席を選び、カフェオレを注文した。そのカフェのテラスからは庭園や緑が望め、ちょうど真下は式の記念撮影をするコーナーになっていて、新郎新婦とその親戚一同が次々と、かわるがわる記念写真を撮られていく。

見様によっては新婚さんの工場のようだが、幸せそうな人たちを眺めていると、こちらもなんとなく気分が安らぐ。都内には、道端にたくさんのカフェがここ数年でどっと増えたが、この景観を持つ店はまたとないだろう。これでいて、店内は非常にモダンで都会的にデザインされている。敷地全体が結婚式場のイメージが強すぎて、披露宴に呼ばれない限り立ち入る機会がなかったが、結構しっかりした食事のメニューがあるので、単に食事を楽しむためだけに訪れるもの悪くない。起伏のある庭園と、豊かな緑を渡る風、そして幸せそうな人たちの笑顔が味わえる、ユニークなスポットだ。

こちらもまたリニュアル仕立ての宴会場は、ちょうどそのカフェの真下にあたり、一面がガラス窓となっていて、開閉も可能で外気を取り入れられる。中規模の部屋ながら、天井が高く明るい雰囲気で、清潔感にあふれていた。新郎はソムリエ協会公認のワインエキスパートの資格を持つほどにワイン通で、この日のためにシャトーオーブリヨンを用意していた。和洋折衷の料理にグランヴァンを合わせる貴重な機会となった。

3時間に及んだ披露宴は無事におひらき。ぼくからの御祝儀は新郎新婦からのリクエストでフォーシーズンズホテルに一泊ご招待。二人は2次会の後、チェックインの予定。

Y.K