1997.03.08
春先の湘南
湘南ホテル Standard Room
楽-3

土曜日に8,000円の夕食と2,000円の朝食がついて15,000円で宿泊できる。ということは単純に計算して5,000円で部屋が使えるということだ。32平米、全室オーシャンビュー、シャワーブースつきバスルーム、セパレートされたトイレと化粧台、440chのBGM、無料のムービーチャンネルなど、リゾートホテルとしてよくできた客室に加え、サウナ、プール、ジャクージが無料で使える。

このお値打ちプランはリピーターのみ利用でき、1月から3月の期間限定。この日は25℃の温かさで、サーファーで賑わう海岸を眺めながら、一足早い春を楽しんだ。仮に寒い日でも、ひとけのない海に沈む見事な夕日を見るだけでリラックスできる。

今回は食事に「わだちや」の和食を選んだが、フレンチや鉄板焼もチョイスできる。正直、値段が値段だからあまり期待していなかったが、個室の座敷で思いのほか本格的な懐石を味わうことができた。箱根や湯河原あたりの旅館の料理を意識しているのか、手抜きのない料理だった。

接客は、旅館の仲居さんを思わせる親しみのあるもの。手順が若干前後したが、好感の持てるものだった。活タコの新鮮さと6分の1カットのマスクメロンに感動。地下のため眺めがよくないのが残念だが、水の流れが幻想的なパティオを見渡すことができ、ちょっとした料亭気分だ。

翌朝の朝食。このホテルではいつも朝食が楽しみだ。焼き立ての香ばしいパン、手作りのジャム、新鮮なタマゴ、そしてメインダイニングに差し込む朝の柔らかい光と、輝く海。これはたとえようのない贅沢。なぜかこんなところにといつも思うが、特に早い時間には外国人の姿が目立ち、インターナショナルな雰囲気。

このホテルには売店がないのでおみやげは何も買えない。近所の店も夜中にはすべて閉まってしまうので、おなかの空きそうな人は何か持参すべし。

Y.K.