1997.01.14
新年会
「パラッツォ」ロイヤルパークホテル
喜-2

この日は音楽家仲間の新年会。7人での会食なので個室を用意してもらった。多少料金がかかっても、グループで利用するときには個室が便利だ。他の客に気兼ねなくおしゃべりを楽しめるし、生花が飾られたり調度品がよりグレードアップする場合が多い。

このレストランはオープンから7年以上が経つが、いつ来ても清潔に保たれていること、それだけの年月が経ってもまったく見劣りしない洗練された雰囲気のしつらえが気に入っている。そして、何といっても料理が良い。昼定食で7,000円からなのだから、良い料理を出してもらわなくては困るのだが、その期待を裏切ることはない。

この日の昼定食はいつもながらおいしいアミューズに続き、オードブルに帆立貝のソテーかマッシュルームのスープをチョイス、メインにオマールか仔羊をチョイス、そして20種類のデザートが並ぶグランデセールとコーヒーとなる。料理が2品で寂しいと感じるかもしれないが、1品がしっかりとした量なので満足度は高い。素材が素晴らしいうえに、パリの2ッ星レストランから高い技術が伝えられているので、とても贅沢な料理に仕上がっている。

ソムリエお勧めのワインはカリフォルニアのスパークリングワインと、ムルソー、そしてイタリアのバローロと、リーズナブルで状態の良いものを選んでくれた。この絶好調の料理に対して、サービス面には大きな後退が見られたといわざるを得ない。かつてはもっとも安心して食事ができる店だったのに残念だ。信頼できるマネージャーが他店と掛け持ちになり、士気が低下したものと思われる。

Y.K.