1996.04.22
門限
ホテルモントレ神戸 Standard Single Room
怒-2

神戸元町の繁華街に近い場所に、ホテルモントレ神戸はある。どこに行くにも便利で、気軽に利用できるクラスだ。外観にも内装にも個性が光り、テーマパークにいるような気分になる。しかし、あくまでビジネスホテルのサービスを基本にしているので、多くを望むことはできない。

フロントカウンターは小さく、係も電話を受けたり、何かと忙しそうだ。だからあまり愛想もよくない。キーを受け取ると、自分で部屋に向かう。エレベータはあえて古びた雰囲気に造ってあり、そのほかにも細かい演出が見られる。

客室は狭かった。15平米に欠ける程度だろうか。ベッドは120センチ幅、デスクは小さく仕事には不向きだった。バスルームもこぢんまりとしてるが、洒落た内装が印象的だ。驚いたのは、外線電話の高額なことだった。日中だが、東京に20分程度の電話をした。チェックアウト時に追加請求された電話料金は7千円以上だった。日中の長距離は高いだろうけれど、これほどまでとはちょっと疑わしい。とはいえ、確かめようがないので、請求されるがままに支払った。

また、このホテルは門限がある。午前2時を過ぎると、鍵をかけられてしまい、自由に館内に入ることができなくなる。それよりも遅く戻る場合は、インターホンで警備員を呼んで開錠してもらうのだが、迷惑そうにされるので感じが悪い。

Y.K.