1993.11.04
活気ある朝食
「アポロ」ホテルメトロポリタン
楽-2

ここのところ朝から池袋に用があることが続き、この界隈で朝食をとることが多い。駅にも近いメトロポリタンが便利なので、最上階のスカイラウンジ「アポロ」のブッフェをよく利用する。それほどサービスがいいわけでもなく、料理も美味しくはないが、いつも活気があってターミナルに近いホテルらしい雰囲気がいい。スカイラウンジなので明るいし、眺めもダイナミックだ。

フォーシーズンズも近いが、腰をすえて落ち着いた雰囲気の中、フルサービスで楽しむフォーシーズンズの朝食だと、慌しく動く一日の始まりにはちょっとイメージが合わない。都会にまみれて活動する日は、メトロポリタンに滞在するビジネスマンたちのエネルギーをちょっと拝借するような気分で朝食を楽しんでいる。

(最近は団体客が多く、サービスも荒れて無愛想ですが、この頃はまだビジネスマンが中心で、サービスもそれなりにきちんとしていました。同じホテル、同じ店でも客層などによって雰囲気は移り行くものですね。)

1993.11.10
夜食のような朝食
「ロビーラウンジ」サンシャインシティプリンスホテル
哀-4

いつものホテルメトロポリタンに飽きて、たまには別の店でと思ってサンシャインシティプリンスホテルに足を運んだ。大規模なホテルだが、朝食は「ロビーラウンジ」で。このラウンジ自体は中央に水と針状のシャンデリアを配したレトロな趣きが気に入っているが、朝食の雰囲気にはあまりそぐわない気がした。

そもそも外光が入らないので、朝のすがすがしさがない。光がないのなら、それを穴埋めするような明るさをサービスに盛り込んだらどうかと思うが、それもない。閉店間近のファミリーレストランの従業員のように、ひたすら就労時間が終わるのを待っているような空気。

料理もおいしくなかった。パサパサのパンに、脂っぽいベーコンや、塊になったようなスクランブルエッグ。そして小さな虫がうろうろするブッフェ台。その虫はコーヒーミルクが入っている小さなステンレス製のピッチャーに興味を持ち、ミルクの注ぎ口から中に入ったり出たり。

係に指摘するも、もくもくと下げてゆくだけ。ここはどこの国だろうかと、一瞬自分の居場所がわからなくなるような気分だった。メトロポリタンの朝食を、たいしたことのないものだと思っていたが、ここを考えるとあちらは天国。

Y.K.