1993.07.03
追い出し作戦
「ル・シェフ・メシャン」バーニーズ新宿
怒-1新宿駅東口のバーニーズニューヨーク内にあるフレンチレストラン「ル・シェフ・メシャン」は、仏料理店の少ない新宿において、手頃な値段でモダンな雰囲気の中、本格的な味を楽しめるありがたい存在だ。コンテンポラリーな器や、外光がたっぷりと入る店内は、楽しい空気に満ちている。サービス陣によりウィットな感覚があればなお結構なのだが。
この日は3,200円のBランチを注文した。オードブルにウナギのテリーヌ、メインディッシュは仔羊のロースト クミンのソース ラタトゥイユ添え、締めくくりのデザートは洋梨のタルトとフランボワーズのアイスクリームだった。前菜に続いてすぐにメインディッシュでは物足りない感があって、スープでもはさみたい気分だが、アラカルトは一切なし。プラスアルファの選択肢を用意するか、メイン2品構成のコースがあるとありがたいと思った。
食後に不愉快な出来事があった。エスプレッソをデザートと同時に運ばれてしまったが、ぼくはデザートが済んでからコーヒーを口にすることにしている。別に深い理由はないが、甘いものとコーヒーを同時に口に含むのは好みでない。というわけで、運ばれてきたエスプレッソは、さて飲もうと思う頃には当然冷めている。運ばれた時点で後にして欲しいということもできたが、とりあえずそのままにしておいた。デザートを食べ終わって、冷めたエスプレッソを一口で飲み干し、「すみませんが、熱いのをもう一杯いただけますか?」とお願いすると、閉店時間ですからと断られた。
閉店は15時になっているが、この時はまだ14時45分だった。エスプレッソ一杯を用意してから飲み終えるまで15分も要することはないだろうし、それで粘る気もまったくない。おかわりができないシステムで別料金だというのなら、追加料金を払えばいいわけでまだ納得がいくが、今回の断り方は、早く帰れと言わんばかりでとても不愉快だった。料理が好調なだけに残念だった。
1993.07.03
ケーキセット
「チェッカーズ」東京ヒルトンホテル
楽-1シェフメシャンで気分を害し、そのまま席をたってヒルトンに向かった。「マーブルラウンジ」も「チェッカーズ」もデザートブッフェで大賑わいだった。どちらにしようか悩んだ結果、すこしでも落ち着けそうな「チェッカーズ」に入ったが、結果的には静けさを求めたのは失敗だった。「さくら」から改装してコーヒーショップのメニューにブラッセリーの料理を加え、バラエティー豊かなテイストを楽しめるようになった。
店内のインテリアも軽快で明るく、皿は何と「ル・シェフ・メシャン」で使用しているものと同じだ。ウォーターグラスはソーダガラスでできており、カジュアルな雰囲気だ。ケーキセットは1,100円。コーヒーのおかわりも積極的で、サービスは明るくヒルトンのイメージ通りのものだった。
Y.K