1993.06.14
飛んで酒に入る夏の虫
リストランテ「ビーチェ」フォーシーズンズホテル椿山荘東京
喜-3

Salmone Marinato con Insalata di Primavera
フレッシュサーモンのマリネ、春野菜添え

Linguine al Pesto con Vongole
あさりとペストソースのリングイネ

Agnolotti di Pesce con Salsa ai Ricci di Mare
シーフード アニョロッティ ウニソース添え

Triglia Gratinata in Guazzetto di Pomodoro
いとよりのフィレのオーブン焼き 軽いトマトソース

Tulipano ai Sorbetti Misti
ミックスシャーベットのチューリッパーノ

Caffe, Te o Espresso
コーヒー、紅茶 又は エスプレッソ

5人での午餐だったが、窓際の4人用テーブルをどけ、大きなテーブルに置き換えてセッティングをしてくれた。また、5人の中に愛煙家がひとりいたので喫煙席を希望したが、この日は予約が少ないからと、本来禁煙席である窓際にもかかわらず、この日に限り喫煙を可としてくれた。我々の席を担当した女性給仕は、食事がスタートしてしばらくは事務的で親しみのない感じだったが、次第に打ち解けてきて、お互いにくつろいで楽しむことができた。食後のチーズを勧めるタイミングもよく、マネージャーによる「いかがでしたでしょうか」という挨拶もあった。

またしても、ワイングラスに虫が飛び入ったが、もう食事が終わる頃だったので、せっかくの時間の流れを崩さないために、何も言わずに済ませた。今までの「ビーチェ」では、もっとも印象のよい食事だった。

1993.06.14
オルタネーティブキュイジーヌ
「シーズンズカフェ」フォーシーズンズホテル椿山荘東京
喜-2

コースメニューは5,500円(税・サ込み)で、スターターズ、メインディッシュ、デザート、食後の飲み物をそれぞれ3〜4種からチョイスでき、今回はグリーンサラダ フレッシュハーブドレッシング、サーモンの網焼き、ティラミス、カプチーノを選んだ。料理はいずれもカロリーバランスが取れ、塩分を控えたという、フォーシーズンズならではの「オルタネーティブキュイジーヌ」の表示があるものだ。それぞれの料理は特別面白さがあるわけではないが、しっかりとした料理なので、味が淡白でも食べ応えはあった。

サービスは「ビーチェ」と同水準だが、「シーズンズカフェ」の方が低価格のためか、満足感は高い。ワインの勧め方がうまく、知識も十分にあった。グラスワインの品揃えが多く高品質だが、気軽に楽しむにしては少々高い気もする。きちんとボトルを見せ銘柄を説明してからグラスに注ぐスタイルは安心感がある。

Y.K.