1992.06.14
ピアノのある店
「アレットパレット」淵野辺
楽-1陽光のふりそそぐテラス席はご婦人ですでにいっぱい。隅の、ピアノのそばのコーナー席について改めて店内をしみじみ眺めてみた。高原のペンションを思わせるナチュラルストーンとウッドを多用した内装。ゆとりのある座席配置。高い天井。なかなか悪くないのに、どこか寒々しい。床が石で、全体の色調が淡いからかもしれない。そのうえ、車がびゅんびゅん走る国道16号線に面しているので、場所を良く心得ていないと通り過ぎてしまうし、この辺でどこか食事でも…なんて思いながら走っているドライバーも多いはずなのに、入りにくい状況になっている。
サービスに当たるのはマダムかと尋ねてしまったほどに親しみのある女性(単なるつかわれものですといっていた。)とマネージャーらしきふたり。フランクな物腰だが、笑顔があふれていて快適。特に自信を持って料理を運んでくる姿が印象的だった。この店は魚介料理を得意とし、新鮮な素材を独自のルートで入手しているという。この地にありながらとても良い料理が出ている。グラスワインを1杯だけ注文し、1杯しか飲んでいなかったが、2杯分の料金を請求された。
Y.K.