1992.06.09
送別会
「パラッツォ」ロイヤルパークホテル
喜-4

友人の送別会のため、10名で会食をすることになった。予算をひとり25,000円と決め、一切を店に任せることにした。盛花をあしらった個室のテーブルに並んだ料理は次の通り。

MENU

アミューズブーシュ
Petit-Appetizers

エスカルゴのタンバル ジロル茸入り
Timbale de Escargots au Verjus et Girolles

そら豆のクリームスープ サリエット風味
Soupe de Feves en Veloute

ウナギのマトロート ペシャルマン赤ワインソース
Matelote d'Anguille au Pecharmant

グラニテ
Granite

仔羊肉のロースト プロヴァンス風 ポテトのグラタン添え
Carre d'Agneau Roti a l'Ail Pommes Sarladaises

季節のサラダ
Salade Verte a l'Huile de Affines

アヴァン デセール
L'Assiette de Pre-Desserts

シェフ特製デザート各種
Choix de Desserts sur le Chariot

コーヒー
coffee

小菓子
Petits-Fours

Chef de Cuisine:Philippe BATTON

Les Boissons

Bau des Muscats

Montagny '89

Chateau La Serre '85

この日は、メートルもシェフもいつも世話になっているソムリエもみんな不在で、少々不安があったが、シェフソムリエの仁田さんがはりきって取り仕切ってくれたので、とても充実した会食になった。シェフドランの料理の解説は実によどみなく、解りやすかった。質問がしやすく、し甲斐もあった。また、シェフソムリエの話術には感銘さえ受けた。さりげないおしゃべりだが、ふさわしい話題でちょっとした合間を巧みに埋めてくれる。また、サービスのタイミングに関しても、細心の注意を払ってくれており、赤ワインのサービスが若干ずれたことを、かなり申し訳なく思ってくれていた。サービスを受けているという実感が持てた数少ない経験のひとつとなった。

グランデセールのワゴンから、皆が思い思いの品を取り分けてもらっている頃になって、飛び入りの参加者がやってきた。仕事が終わって直ぐに駆けつけてきたそうだ。店の対応は、直ぐに席を作ってくれ、デザートだけでもどうぞと、コーヒーと共にサービスしてくれた。シェフソムリエが会話を盛り上げてくれている間に会計立ったが、伝票には飛び入り分の料金は加算されていなかった。申し訳ないのでお支払いしたいと申し出たが、無料にしてくれた。得をしたというのではなく、その気遣いがうれしかった。

Y.K