1992.04.24
中途半端なすかいらーく
ブラッスリー「FLO」横浜
怒-2

すかいらーくグループは何をやっても中途半端だ。フランスの老舗「FLO」のオーナーになったまでは良かったが、これほどまでにめちゃくちゃにしてしまうとは思わなかった。表参道はまだお客さんの層に恵まれている。とりあえず表参道ということで、オシャレな人たちが多いし、仕事で遅くなってもきちんと食事ができる店として重宝だという点は評価する。横浜はロケーションという意味ではいいのかもしれないが、はやるような場所とはいえない。仮に軌道に乗ることがあるとしても相当先の話しだろう。気の短いすかいらーくがどこまで我慢できるか見守るとしよう。

今回は3人で出掛け、18皿を注文し、取り分けてガツガツと食べ、おおいに飲んだ。金曜日だというのに店はガラガラで、従業員も少なめだった。人件費を抑えるのもすかいらーくの得意技だ。少ない人数で営業するなら、それなりによく気が付きよく動く人間で固めなくてはならないのに、気が利かない連中ばかり集めている。だから、皿が空いても下げてくれないし、ワインも注ぎに来ない。忙しすぎて手が回らないというのなら、こちらも協力的な気分になるものだが、暇そうにボーっとしているくせに、やるべきことをやらないのは腹が立つ。

肝心の料理もブラッスリーの家庭的で素朴な料理というより、すかいらーくが誇るセントラルキッチンの力を最大限に生かした大量生産的テイストの料理になってしまっている。ブラッスリーだから、なにもかしこまって丁重にサービスして欲しいなどとは思わないが、せめて温かい料理を気持ち良く提供して欲しかった。また、ユニフォームは清潔なものを着用して欲しい。それから、帰る時には「ありがとうございました」くらいは言ってもらえないだろうか?

Y.K.